サークル・部活の会計監査のやり方とチェックリスト
多くの団体では、総会や決算のタイミングで会計監査を行います。監査というと堅苦しく聞こえますが、やり方はシンプルで「帳簿の数字が事実と合っているかを、会計担当以外の目で確かめる」ことに尽きます。この記事では、会計監査は何のために行うのかという基本から、実施のタイミング、チェック項目、指摘されやすい点までをチェックリスト形式で整理します。
会計監査は何のためにあるか
監査は会計担当を疑うためのものではありません。不正を疑われないための、会計担当自身を守る仕組みでもあります。第三者が確認して「問題なし」と署名することで、部費を出しているメンバー全員が安心できます。会計監査は法律で義務づけられているわけではありませんが、部費や会費を集めて運営する団体であれば、規模の大小にかかわらずやっておく価値があります。
会計監査のやり方:いつ・誰が行うか
監査のタイミングと担当者に決まった正解はありませんが、次の形が実務上もっともスムーズです。
- 実施時期:年度末の決算がまとまった直後、総会の1〜2週間前が目安です。総会直前だと修正の時間が取れません。
- 担当者:会計以外の役職者(代表・副代表・監査専任の役職など)が担当します。会計担当自身が自分の帳簿を監査することはできません。
- 頻度:年1回の本監査に加えて、月次や四半期ごとに簡易的な残高照合をしておくと、年度末の負担が大きく減ります。
監査チェックリスト
監査担当は、次の順で確認していくと漏れがありません。会計担当は、これを先回りして自己点検しておくと監査がスムーズです。
- 期首残高と期末残高:前年度からの繰越が正しく引き継がれているか。
- 帳簿残高と実際の残高の一致:期末の帳簿残高が、通帳残高+現金有高と一致しているか(残高照合)。
- 収入の裏付け:部費・徴収の入金が、誰からいくら・何件で、名簿と合っているか。
- 支出の裏付け:各支出に領収書・レシートが対応しているか。高額な支出ほど重点的に。
- 費目分類の妥当性:私的な支出が混ざっていないか、費目が実態と合っているか。
監査をスムーズにする準備・よくある指摘
監査当日に慌てないために、会計担当は次の3点をそろえておきます。いずれも普段の記録が整っていれば、そのまま出せるものです。
- 費目別・月別に集計した収支の一覧と期末残高の内訳。
- 支出に対応する領収書(記録と結びついた状態が理想)。
- 部費徴収の入金状況(誰が払ったか)。
準備が整っていない団体で特に多い指摘は、「雑費」に多くの支出をまとめてしまい内訳が説明できないケースと、領収書が無い支出が複数残っているケースです。費目をあらかじめ実態に合わせて細かく分け、支出のたびに領収書を記録へひもづけておくだけで、この2つはほぼ防げます。
まとめ
会計監査のやり方は「残高の一致・収支の裏付け・費目の妥当性」を第三者の目で確かめることに尽きます。専任の監査担当がいなくても、代表など第三者が一度目を通す仕組みを作るだけで効果があります。監査後に作る報告書は「会計報告書の書き方」、証拠となる領収書の管理も合わせて整えておきましょう。
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